コース概要
環境構築(IntelliJ IDEA)からはじまり、Controller・Service・Repositoryの3層構造を手を動かしながら習得します。データベース連携・バリデーション・ログ・セキュリティ・REST APIまで、実務で必要なスキルをすべてカバーします。
これまで手作業で書いていた処理の多くをSpring Bootが自動で解決してくれるため、本質的なビジネスロジックの実装に集中できるようになります。
このコースを修了すれば、Spring Bootで本格的なWebアプリケーションを自分の力で設計・実装できるようになります。
カリキュラム
全26レッスン
【第1部】Spring Bootの全体像 — フレームワークが変える開発体験
フレームワークとは何か、Servlet/JSPの課題をSpring Bootがどう解決するかを整理します。Spring FrameworkとSpring Bootの関係、コース全体で構築するアプリケーションの全体像、そして26レッスンの学習ロードマップを紹介します。
【第1部】開発環境のセットアップ — IntelliJ IDEA × Spring Initializr
Spring Boot開発に必要なツール(JDK、IntelliJ IDEA、Spring Initializr)をインストールし、プロジェクトの作成から初回起動までを進めます。Web開発編のEclipseからIntelliJに移行する理由も説明します。
【第1部】Controller入門 — @GetMappingでリクエストを受け取る
Spring Boot MVCの基本フローを構築します。Controllerクラスの作成からModelによるデータ受け渡し、Thymeleafでの画面表示まで、ServletのdoGetとの対比で一つずつ理解を深めます。
【第1部】フォーム処理 — @PostMappingでデータを受け取る
HTMLフォームからのPOSTリクエストをControllerで受け取る方法を学びます。フォームデータの取得、リダイレクト、PRGパターンまでを実装し、Servletのrequest.getParameterとの違いを確認します。
【第2部】Thymeleaf基礎 — テンプレートエンジンを使いこなす
Thymeleafの主要構文(テキスト出力、繰り返し、条件分岐、リンク生成)を学びます。JSP+JSTLとの対比を通じて、ThymeleafがHTMLのまま動作するテンプレートエンジンであることを理解します。
【第2部】フォームバインド — オブジェクトで一括受け取り
フォームの入力値をオブジェクトで一括受け取りする方法を学びます。項目を1つずつ取得していた方法からの改善を体験します。Lombokによるgetter/setterの自動生成も導入します。
【第2部】バリデーション — アノテーションで宣言的にチェック
フィールドにアノテーションを付けるだけで入力チェックが実行される仕組みを学びます。エラーメッセージの表示・日本語化まで実装し、if文を並べていた手動チェックとの違いを実感します。
【第2部】画面レイアウト共通化 — フラグメントとBootstrap
Thymeleafのフラグメント機能でヘッダー・フッターを共通化し、Bootstrapで画面の見た目を整えます。以降のレッスンで作る画面の土台を構築します。
【第3部】Spring Boot × MySQL接続 — ORMという選択肢
Spring BootからMySQLに接続する設定方法と、JPA/Hibernateによる「オブジェクトとテーブルの自動変換(ORM)」の考え方を学びます。Servlet/JSPでSQL手書きだったDB操作がどう変わるかを確認します。
【第3部】Spring Data JPA入門 — EntityとRepository
テーブルとJavaクラスを対応づけるEntityと、SQLを書かずにデータベース操作を行うRepositoryを学びます。インターフェースを定義するだけでCRUD操作が使えるようになる仕組みを体験します。
【第3部】CRUD実装① — 書籍の登録・一覧表示
Controller → Service → Repositoryの3層構造を構築し、書籍の登録機能と一覧表示を実装します。Web開発編で作った書籍管理アプリをSpring Bootで再構築する第一歩です。
【第3部】CRUD実装② — 書籍の更新・削除
書籍の編集画面表示、更新処理、削除処理を実装し、CRUD機能を完成させます。URLにIDを含むRESTfulなURL設計(/books/{id}/edit)も学びます。
【第4部】DI(依存性注入) — なぜnewしないのか
Lesson 11〜12で書いたコードでは、newしていないのにオブジェクトが使えていました。その裏で動くDI(依存性注入)コンテナの仕組みを解き明かし、Spring Bootが自動でオブジェクトを管理してくれる理由を理解します。
【第4部】AOP — 横断的関心事とトランザクション管理
ログ出力やトランザクション管理など、複数のクラスにまたがる共通処理をAOPで実現する方法を学びます。トランザクションの仕組みと正しい使い方を、実際にロールバックを発生させて確認します。
【第4部】ログ — SLF4J/Logbackで運用に備える
SLF4J+Logbackによるログ出力の基本、ログレベルの使い分け、application.propertiesでの設定方法を学びます。環境別設定(profiles)の紹介と、AOPを活用したアクセスログの自動出力も実践します。
【第5部】リレーション — @ManyToOneでテーブルを関連付ける
ジャンルマスターテーブルを追加し、書籍とジャンルのリレーションを定義します。SQL手書きのLEFT JOINから、JPAによる自動JOINへの移行を体験し、セレクトボックスの動的生成も実装します。
【第5部】セッションとログイン — 手動実装で仕組みを知る
HttpSessionとHandlerInterceptorを使ったログイン機能を手動で実装します。平文パスワードによる照合をあえて体験し、セキュリティ上の問題点を認識することで、Lesson 23〜25のSpring Security導入への伏線とします。
【第5部】エラーハンドリング — 例外を適切に処理する
@ExceptionHandlerによるController単位のエラー処理、@ControllerAdviceによるアプリ全体のエラー処理を学びます。カスタムエラーページ(404/500)の作成と、バリデーションエラーとシステムエラーの切り分けも実践します。
【第5部】ページネーションと検索 — 大量データに対応する
データが大量になっても快適に使える一覧画面を作ります。ページネーション(ページ分割表示)の実装、キーワード検索機能の追加、そして検索とページネーションの組み合わせを学びます。
【第6部】REST API入門 — JSONでデータを返す
JSON形式のレスポンスを返すAPIの基本を学びます。GETエンドポイントの実装、HTTPステータスコードの使い分け、Postmanでの動作確認を通じて、画面を返すMVCとデータを返すAPIの違いを理解します。
【第6部】REST API実践 — CRUD操作をAPI化する
POST/PUT/DELETEエンドポイントを実装し、JSONデータの受け取り、バリデーションエラーのレスポンス化、ステータスコードの制御を学びます。書籍管理のCRUD全操作をAPI化します。
【第6部】REST API設計 — RESTfulなURL設計とCORS
RESTful設計の原則、リソース指向のURL設計パターン、MVCコントローラーとAPIコントローラーの共存方法を学びます。CORSの基礎とSwagger/OpenAPIによるAPIドキュメント自動生成も紹介します。
【第7部】Spring Security入門 — 認証と認可の基盤を築く
Spring Security導入直後の「全URLロック状態」を体験し、基本設定とログインフォームのカスタマイズを行います。Lesson 17の手動ログインとの比較で、Spring Securityの価値を実感します。
【第7部】ユーザー管理 — パスワードハッシュ化とDB認証
ユーザー情報をデータベースに保存し、そこから認証する仕組みに切り替えます。パスワードのハッシュ化(暗号化して保存)とユーザー登録機能も実装し、Lesson 17の平文パスワード問題を解決します。
【第7部】認可とアクセス制御 — ロールベースの権限管理
「一般ユーザーは閲覧のみ、管理者は編集・削除もできる」というロールベースのアクセス制御を実装します。URL単位・メソッド単位の2つの制御方法と、権限に応じた画面表示の切り替えを学びます。
【第8部】コース総括 — Servlet/JSPからSpring Bootへの進化を振り返る
全25レッスンで学んだ技術を振り返り、Servlet/JSPからSpring Bootへの変遷を総まとめ対比表で整理します。オリジナルアプリへの発展と、次に学ぶべき技術の道筋を紹介します。
